キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアートの感想

キューガーデン英国王室が愛した花々シャーロット王妃とボタニカルアートが東京都庭園美術館で開催

ロンドンにある英国王立植物園として有名な

キューガーデン(kew Garden)

英国王立植物園「キューガーデン」はユネスコ世界遺産に登録され、22万点を超えるボタニカルアートを所蔵する世界最大級の植物園です。

1759年にジョージ3世の母であるオーガスタ皇太子妃がロンドン南西部に造った小さな庭園でした。

ジョージ3世とシャーロット王妃の時代にその規模を広げ、当時ヨーロッパを席巻していた啓蒙思想などを背景に、研究機関としての整備も進みました。

この展示では、18~19世紀に制作されたキューガーデン所蔵の貴重なボタニカルアートコレクションのほか、シャーロット王妃が愛し、王室御用達となったウェッジウッド社など陶磁器の数々を展示されています。

展覧会名
キューガーデン
英国王室が愛した花々
~シャーロット王妃とボタニカルアート~

会期
2021年9月18日(土)-11月28日(日)

(引用元:東京都庭園美術館)

精緻な描写による科学的視点と、目を奪われるような美しさが共存するボタニカルアートを堪能してきましたので、撮影可能な場所の写真などと共に感想をお伝えしていきます。

東京都庭園美術館でロンドンのキューガーデン所蔵のボタニカルアートを愛でてきました

目黒駅から徒歩7分、白金台駅から徒歩6分の場所に、東京都庭園美術館はあります。

庭園美術館の入り口まで来ると…

お目当てのキューガーデンボタニカルアートの大きなパネルがありすぐにここが入り口だと分かりました。

このパネルの右横にこの正門があります。お車で来た場合もこの正門から入ります。

正門をくぐると左手に検温所があるので、ここで温度を測定されて36.5度でしたので無事関門クリア。

そのまままっすぐ進みます。左右に木々があり神社の境内への道のりやジブリの世界に入ったかのような雰囲気でした。

道を抜けると、この東京都庭園美術館が目の前に見えます。

東京都庭園美術館の入り口はこちらです。ロンドンのタワーブリッジを彷彿とさせるクリーム色な外壁。

入り口を入ると、左側に石造りの壁があり、今回のキューガーデンボタニカルアートのパネルが埋め込まれていました。神殿のような雰囲気にボタニカルアートのパネルがマッチしていて素敵でした。

この石造りの入り口(玄関)の左側から美術館に入ります。受付の方に、予約したページを表示してQRコードを読み取っていただいてチェックイン完了。美術館にいよいよ入ります。

美術館はほとんど写真撮影禁止なので、あいにく写真は撮影できませんでした。
一部写真撮影可のところがありましたのでそちらをのちほどご紹介します。

英国王室と共に歩んだ植物画

  • ダイオウマツ
  • スワンプリリー
  • ニワシロユリ
  • ゲットウ
  • ヒヤシンス
  • カーネーション類
  • シクラメン
  • ハス
  • モスローズ

スケッチや水彩画で、とても繊細なタッチで描かれていて、植物を正確に記録されている作品の数々でした。
普段日常ではお目にかかれないお花を見ることができ、このお花がこういうお花だったという再確認もできました。

シャーロット王妃がつないだ文化の花(陶磁器)

食器や茶器が好きな方におすすめしたいコーナーが、シャーロット王女がつないだ陶磁器のコレクション。以下の作品が飾られていました。

  • ウェッジウッドのブローチ
  • ウェッジウッドのティーポット
  • ウェッジウッドの蓋つき深皿
  • ウェッジウッドのコーヒーポット
  • ウェッジウッドの編み籠皿
  • ウェッジウッドのティーキャディー
  • ウェッジウッドの平皿
  • ウェッジウッドの狩猟肉パイの鉢
  • ウェッジウッドの蓋付き鉢、玉じゃくし
  • ウェッジウッドのポートランドの壺
  • ウェッジウッドの花器
  • ウェッジウッドのティーカップ&ソーサー
  • ウェッジウッドのコーヒーカップ&ソーサー
  • マシュー・ボールトンの燭台
  • ジェームズワットの複写機

ウェッジウッドの陶磁器はすべて手作りなのが伝わるあたたかみのあるものでした。
ベースの色合いがベージュやクリーム色に近いものがほとんどでそこに緑色などの色で絵が描かれていました。
室内空間になじむ色使いで、当時の方々が実際にキッチンやお食事やお茶のシーンで使っているイメージがわくものばかりでした。

現代のウェッジウッドも魅力的で素晴らしいデザインですが、ウェッジウッドができた当初はこんなにも素朴であたたかい雰囲気だったのかと感じました。
新旧どちらも素敵ですが、時代とともに食器が白くなっていったり、使われる色使いが華やかになっていったことがうかがえました。

カーティスボタニカルマガジン

1782年に第1刊が出版された園芸植物学の雑誌「カーティスボタニカルマガジン」は、2021年の今キューガーデンが出版したくさんの植物を愛する人に読まれています。

そんな何百年にも渡って読まれている雑誌に掲載されてきた植物画の一部もこの展示で見ることができました。

  • アイリス・メテセンス
  • イポメア・ジャラバ
  • シャクヤク
  • オランダシャクヤク
  • エウロフィア・アラータ
  • アメリカフジ
  • グロリオサ・シムプレックス
  • ムラサキスイレン
  • チューリッパ・シルベストリス
  • アフリカハマユウ
  • アロエペルフォリアータ
  • アカバナスイレン
  • チャボリンドウ

などなど…

キューガーデン発行の雑誌に掲載の植物がということもあり、植物をひとつひとつ離してパーツごとに描写しているスタイルも結構多くて、植物画の職人技の技術の高さに感心しました。

順路の一番最後にあるキューガーデンのビデオの中で、顕微鏡を使いながら植物画アーティストの方が植物画を描いていてその細かい作業に感動せずにはいられませんでした。

また、そのビデオの中で、自然や植物の大切さが語られていて、「植物により、酸素(光合成)、繊維(綿や絹)、食事(野菜や果物や穀物)、燃料(木を燃やしたり)、など数えきれない恩恵を受けているので、自然や植物を大切にしなければいけない」というメッセージがあり、今まで当たり前にあるものと思っていたけどもっとそれらを大切にして生きていきたいと改めて思いました。

こちらが新館の1階から2階にあがったところに飾られていた今回のボタニカルアートののぼり。作品の一部が大きく拡大されています。

こののぼりの後ろには、すてきなライトがありました。このエリアは写真撮影可でしたので写真を撮りました。

もう一か所写真撮影可の場所が、こちらの当時のドローイングルームを再現したコーナーです。

18世紀のイギリスの邸宅には、ドローイング・ルームというお部屋があり、訪問客をもてなすための応接間があり、絵画や芸術作品が飾られていたそうです。

本館から新館につながっている道がこちらで、近代的な建物である新館が見えます。

新館にはテラス席のあるカフェがあり、とても人気でした。

カフェの手前にミュージアムショップがあり、その脇に外にでるドアがあるので、そこを出るとテラス席が右側に見えます。

外の空気を吸いながら木陰でお茶ができて東京にいるのを忘れてしまうかのような目の前が緑一色の景色。

ミュージアムショップの外には、ブロンズ像「座る豹(すわるヒョウ)」がたたずんでいました。

1930年の作品が今も良い状態で残っているのは素晴らしいクオリティという証ですね。

キューガーデンのボタニカルアートを見ることで、植物画の繊細さや正確さに感心し、ウェッジウッドの陶磁器の素朴さやあたたかみに触れることができ有意義な時間を過ごすことができました。

また、東京都庭園美術館自体が初めてでしたので、本館がアール・デコ様式の旧朝香宮邸であったこともとても感動する場面が多かったです。書斎・寝室・浴室などといった誰かのご自宅の中を見て周っている感覚があったり、木製の家具などのデザインもクラシックで素敵でした。

また、新館は近代美術館そのものといった感じで、カフェやミュージアムショップの部分は全面ガラスのシースルーで外の光が入り明るい空間になっていたのも魅力的な部分でした(展示室は太陽の光が入らないため、展示室を抜けるといっきに明るい感覚)。

ロンドンのキューガーデンにいったことがない方は、キューガーデンに所蔵されている作品を観ることができるこの展示にぜひ足を運んでみてください。

植物画や陶磁器の素晴らしさを知るとともに、洋館の本館モダンな新館という2つの時代を1度に感じることができるミュージアムはあまりないので非日常を味わうにも最適な場所です。

美術館の外には広い庭園が広がっていて、そこでお散歩をしている人々やシートを広げてくつろいでいる人もいましたので、美術作品の観賞だけでなくて庭園全体を味わうこともできます。
一度敷地に入ると外の世界が見えなくて、360度緑に囲まれているので、自然や緑を感じたい方にとてもおすすめです。

まだ行かれていない方や、展示や東京都庭園美術館にご興味のある方はぜひ一度訪れてみてください。

東京都庭園美術館のアクセス方法

東京都庭園美術館の位置はこちらです。

東京のど真ん中に広大な敷地を有するこの東京都庭園美術館は、港区白金台に位置しています。

住所
〒108-007
東京都港区白金台5-21-9

最寄り駅
・JR山手線「目黒駅」東口/東急目黒線「目黒駅」正面口より徒歩7分
・都営三田線・東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口より徒歩6分
※白金台駅のエレベーターは2番出口

お車
駐車場(有料)が美術館の敷地内にあります。
正門で警備員がご案内。
駐車料金:普通自動車 1500円

このご時世なので公共の交通機関に乗るのは怖いという方は、自家用車で来館すれば安心です。

駐車場は正門から入って、このPの看板が見えたら左側から入ってこのように駐車スペースがあります。

 

写真の場所をさらに進むとこのように駐車スペースが奥まであります。

ちょうど新館の裏側に面したところに駐車ありますので、雨の日も安心です。

キューガーデンボタニカルアートを見てイギリスロンドン気分を味わおう

この記事では、キューガーデンボタニカルアート展についてご紹介しました。

ロンドンのキューガーデンに訪れたことがある人は、懐かしい気持ちになること間違いなしの場所です。

また、植物やお花、陶磁器が好きな人は普段お目にかかれないキューガーデン所蔵品を見ることができる機会ですので、教養として訪れてみることをおすすめします。

東京都庭園美術館で植物画や陶磁器を愛でて、優雅で有意義な時間をお過ごしください♪

チケットなど詳細は公式サイトをご確認ください。

キューガーデン展に行くのが難しいという方には、おうち時間が充実するキューガーデンがおすすめです。

例えばハーブティーやフレーバーティーですてきなティータイム♪

こちらはハーブティーです。

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おうちにあるお洋服や雑貨、こまごまとしたものをひとつにまとめるのに便利なバッグ。ショッピングバッグにも最適♪

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気になる方はこちらからぜひチェックしてください。

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植物やお花の雰囲気に囲まれながら、すてきなおうち時間をお過ごしください♪

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